2020年6月1日(月)雨

こんにちは!静岡県中部地域で、お墓のお仕事をさせていただいています有限会社 佐野石材の木野です。

藤枝の満蔵寺のお客様のお墓を新しく建て替えましたのでご紹介します。

今回のお客様は早くにお父様を亡くされ、その時に建てたお墓が40年ほどたっていました。周りのお墓が新しいものになっていく中で、ご自分達のお墓の古さが気になるようになり、そろそろ新しくしたいということで、ご来店されました。

新しくされるにあたって、デザイン墓などいろいろな形のお墓を5種類ほどご紹介しました。当社展示場には、常時40種類ほどの石碑が展示されておりますし、展示品以外にも様々なご提案ができるようご用意しております。

今回は、亡くなった方もおられませんでしたし、お客様ご自身もお忙しい方でしたので、比較的ゆっくり期間をとって、じっくりと打ち合わせをさせていただきました。

打ち合わせはご夫婦でいらっしゃいました(^^♪ 奥様もご先祖様を大切にされるかたで、お墓づくりには積極的にご意見をおっしゃっていただくことができました。

 

こちらは古いお墓です。シンプルな和形のお墓で、クリーニング等することで、もちろんまだまだ大切にしていただくこともできますが、最近のお墓はデザインも様々なものがあり耐震性にも優れていますので、新しくしていただいて、これからも末永く先祖供養の時間を気持ちよく過ごしていただけたら、よりいっそうご家族の絆も深まるのではないかと思います。

下の写真が、新しいお墓です!

ご希望をお聞きしていくうちに、シンプルな横型で、砂利間を作りたいとのご要望でしたので、ぴったりのお墓のデザインをご案内させていただきました。

石はインド山崎です。当初は真っ黒いお墓も良いねというお話でしたが、少し石の目が見えるもののほうが落ち着くということで、最終的に濃いグレーで小目のインド山崎に決められました。

古いお墓を解体した時の様子です。和形のお墓で納骨室が深く、この真ん中の空洞の下にお骨が入っていました。

きれいに解体した後は、30センチ程掘り、ぐり石を埋め込んでランマーでついて地固めします。

その後は15センチピッチのマス目を組んで配筋し、コンクリートを打ちます。目に見えない部分の仕事をきちんとすることで、末永く大切にしていただけるお墓になるよう、基礎作りから心を込めて仕事をしています。

土台はL字型金具でしっかりととめます。基礎の部分が崩れると、上にある石碑も傾いてしまいますので、細かい部分にも手は抜きません。

今回は土台の上に石を張りました。この上に砂利を敷くことになります。

砂利間の下に石を張ることによってその下が空洞になり、水がたまるのを防ぎます。砂利を敷くと水が染み込み、外柵の色が変わってしまうことがあるので、このひと手間で水の染み込みを防ぎます。

石塔の下には免震ジェル「安震はかもり」を施工します。小さなジェルがたった四つですが、このジェルがあるのとないのとでは大違い!メーカーテストで、震度7まで耐えうるという優れものです。

石塔の下は、二段では低く感じましたので、三段のタイプにして大きく堂々と見えるようにしました。

息子さん夫婦も見ていただいて、「堂々としていて、落ち着いた雰囲気が良かったなと思います。これからも大切にしていきたい」とのご感想をいただき、うれしく思いました。

ご先祖様を大切にされるご家族様ですので、新しくなったお墓で、気持ちよくお参りしていただけたらと思います。

 

本日もご覧いただきありがとうございました。