2020年10月7日(水)

こんにちは!静岡県中部地域で、お墓のお仕事をさせていただいています有限会社 佐野石材の木野です。

 

本日は、最近、寿陵墓(生前墓)を建てる方が増えているので寿陵墓についてご紹介したいと思います。

寿陵墓とは、遺された家族が亡くなった方のために建てるお墓ではなく、生きているうちに自分のために建てるお墓のことを言います。

古来中国では、生前にお墓を建てることは「長寿」「子孫繁栄」「家庭円満」を授かる、非常に縁起の良いこととされていました。日本では、聖徳太子が寿陵墓を建てたといわれています。寿という字が使われていることからも、喜ばしいこととして考えられていることがわかりますね。

また、最近では縁起のためだけでなく「子供に負担をかけたくない」または自分の気に入った字や石、場所などを選びたいという理由でお建てになる方もいらっしゃいます。

 

寿陵墓を建てるメリット

・家族の負担を減らすことが出来る・

ご家族が亡くなると、遺された方は、「どこにお墓を建てよう」「建立資金はどこから捻出しよう」など、家族を亡くした悲しみのなか、考えなければならないことがたくさん出てきます。その負担は、精神的にも金銭的にもとても大きなものです。お墓を用意しておくことで、遺されたご家族への負担を、減らすことが出来ます。

・好きな場所に好きなデザインでお墓を建てることが出来る・

「交通の便が良い」「景色が良い」「自宅から近い」など、じっくり選んで、納得のいく場所に建てることが出来ます。また、デザインや石種も好みのものを、ゆっくり時間をかけて考えることが出来ます。

・相続税の対象とならない・

お墓を購入し、その後相続する場合、お墓は課税対象にはならないため、相続税がかからず節税効果が期待できます。お墓を建てるための現金や預金を遺している場合、お金は相続財産となるため相続税の対象となりますので、寿陵墓を建てておくことは節税対策としても有効です。

 

寿陵墓を建てる際の注意点

・建てたい墓地が、寿陵墓建立が可能かどうか確認する・

墓地によっては、生前建墓が認められていない場所もあります。気にいった場所が見つかったら確認が必要です。

・お墓を継ぐ方とも相談すること・

ご自分で場所もデザインも自由に建てられる寿陵墓ですが、そのお墓を維持管理してくださるのは、遺されたご家族です。管理料やメンテナンス費、お布施などかかる費用がご家族の負担になりすぎないようきちんと伝えておくことが大切かと思います。また、お墓参りがしやすい場所であるかや、後に入る方のことも考えてデザインを決めることも大切です。お墓は自分ひとりが入るのではないので、後に一緒にお墓に入るご家族のご意見も聞きながら、話を進めたいですね。

 

そんな寿陵墓を藤枝霊園にお建てになったお客様の事例をご紹介します。

藤枝霊園に建てた寿陵墓です↓

今回のお客様は、ご主人様の希望で、寿陵墓を建てたいとご来店されました。石碑はリーフグリーンという濃い目のグリーンが美しい石で、台はアーバングレーの明るめのグレーをお選びになり、そのコントラストが美しいお墓が完成しました。

 

 

 

石碑の乗った台は蓮華の形をした少し凝ったデザインで、華やかな雰囲気を演出しています。また、今回のお客様は名字が三文字でしたので、少し横に広いタイプの石碑を提案させていただきました。字数の多い前字も、無理なく彫刻することが出来ました。

しばらくはお花を立てることもありませんので、花立にはふたを付けました。

お客様からは「無事お墓を準備することが出来て、ほっとしました。ゆっくり落ち着いてお墓のことを考えることができて良かったです。」と喜んでいただきました。

 

寿陵墓について、ご相談いただければいろいろなアドバイスをさせていただくことが出来ます。ご興味をお持ちでしたら、まずはご相談ください。

 

本日もご覧いただきありがとうございました!