昭和40年代に建てられた古いお墓を新しく改修しました。納骨室が広くなってきれいなお墓に生まれ変わりました。平島共同墓地での改修工事。
2020年11月11日(水)
こんにちは!静岡県中部地域で、お墓のお仕事をさせていただいています有限会社 佐野石材の木野です。
先日、平島共同墓地で改修工事をさせていただいたお墓をご紹介します!
ご依頼の経緯
今回のお客様は、お墓がだいぶ古くなってきていることを気にされてご来店されました。特に外柵の前面には大きくヒビが入っており、耐久性にも心配がおありでした。担当者が見させていただいたところ、外柵はブロック造りに、モルタルが吹き付けてあるもので、ヒビは表面のモルタルに入った亀裂でした。
打合せをさせていただく中で、今回の改修を機に、外柵部分を石でお作りして、強度的にも見た目的にも丈夫で美しい外柵にするように決まりました。
工事の様子
改修前↓
昭和40年代に建てられたお墓は、だいぶ痛みが目立っていました。特に外柵部分は、ブロックで作られたものにモルタルを吹き付けたもので、汚れが目立ち、表面にひびも入っています。そこで石塔、外柵、共にきれいにしたいとのお客様のご要望でした。
解体の様子です。ブロックで作られた納骨室は、狭くて納骨しにくい造りでした。改修して、納骨室も広く綺麗にしたいと思います。
改修後↓
まるで新品のようにきれいになりました。黒い石塔部分は、今までの石を磨き直してあります。外柵は白っぽい石を使い、新しく作りました。また、今回新たに墓誌の取り付けもしました。今まで石塔に彫っていた戒名を、墓誌を取り付けそちらに彫り直すことで、石塔の側面がすっきりとします。
外柵の上は、フラットなタイプでお掃除しやすくすっきりとしています。外柵を石に変えて、明るい雰囲気になりました。
後ろから見てもすっきりしています。塔婆立てはシンプルなステンレス製のものを取り付けました。また、納骨室には二つの換気口を取り付けました。湿気をためがちな納骨室に風を通します。
今回は磨き直しをしましたので、前字はそのままです。深く彫られた前字部分は、もう一度薄く彫ってきれいにします。見慣れた前字で、これからも今まで通りお参りしていただくことができます。
花立は、磨いたことで前の彫刻が消えましたので、蓮の絵柄を新しく彫刻し直しました。水鉢の家紋も新しく彫り直しきれいにしました。これら小物も新品のようになり、より明るくなりました。
解体後は、ぐり石を埋めて配筋し、コンクリートを流します。佐野石材では、基本的に同じ工程で基礎を造っています。末永く傾くことなく、大切にしていただけるお墓となるよう、基礎工事はとても大切にしています。
土台部分はL字型金具で固定します。
改修して、納骨室はとても広くなりました。これだけの広さがあれば、たくさんのお骨を納めることが出来ます。
中には調湿材を敷き詰めました。調湿材によって納骨室の湿度が調整され、大切なお骨が守られます。
石塔の一番下はこの字型になっていましたので、ステンレスの板を置いてその上に免震ジェルを施工します。上に置かれる石との接着部にぴったりとくっつき、地震に強いお墓になります。
工事を終えて
お客様からは「傷んでいたお墓が見違えるようにきれいになってとても嬉しいです。外柵がブロックから丈夫な石になって安心してお墓参りできます。」と喜んでいただきました。
古いお墓は、磨き直すことで石本来のつやがよみがえります。今回のお客様のお墓もとてもきれいに生まれ変わりました!。喜んでいただいて良かったです!
本日もご覧いただきありがとうございました。