広い敷地を生かした美しいお墓が完成しました。藤枝市耕春院。
2021年10月6日(水)
こんにちは!静岡県中部地域で、お墓のお仕事をさせていただいています有限会社 佐野石材の木野です。
今回は、広い敷地に素敵なデザインの墓石を建てられた事例をご紹介します。
ご依頼の経緯
お客様は以前から当社をご存知くださっており、今回お墓を建てるにあたって「まずは佐野石材に相談しよう。」と、ご来店くださいました。長年藤枝でお仕事をさせていただいて、「お墓のことは佐野石材」とおっしゃっていただけることは、大変うれしく、光栄です。一生懸命仕事をさせていただきます!
工事の様子
まずは荒れた土地の整地から行います。大きな石は取り除き、平らに整えます。
次に、ぐり石を埋め込みランマーで地固めをした上に、配筋を行います。配筋は15センチのマス目を組んでいます。
また、写真奥に見える丸い囲みは、下の大地と繋がっている部分で、コンクリートは打ちません。ちょうど石碑の下の納骨室の中になります。これは、水抜きの役目と、将来お骨を土に返す役目もあります。この水抜き穴の周りはには、斜めに配筋しています。これは、佐野石材のこだわりであり、より地震に強い基礎造りに大切なことと考えています。
耐震対策は万全に。
配筋が終わると、コンクリートを打ち、敷地に合わせて石で囲いをして、L字型金具でがっちり留めます。時間の経過とともに崩れてしまうことの無いよう、こんなところにも気を配ります。
その後、さらにコンクリートを打って、きれいに仕上げます。
納骨室の土台の部分もL字型を取り付けます。耐震対策は出来る限り施工させていただいて、より地震に強いお墓づくりを目指しています。また、中に見えるのは、納骨室に敷き詰めた吸湿材です。ここにお骨が納められますが、湿気がたまりやすい納骨室の湿度をこの調湿材が調整して、大切なお骨を守ります。
黄色く丸で囲まれたのは、免震ゲルです。小さなゲルですが、メーカー試験で、震度7にも耐えるという優れものです。佐野石材では、一段までは標準施工としています。
基礎工事の斜め配筋、L字型金具や免震ゲルは、建ててしまえば見えない部分ではありますが、佐野石材では、お墓の地震対策はとても大切だと考えています。いつか必ず来るという大きな地震に備えて、出来る限りの耐震対策をお勧めしています。
完成です!すっきりとした外観で、お掃除しやすいお墓です。
使用した石は、M1-Hとアーバングレーです。濃い石と薄い色合いの石のコントラストがとても美しいです。全体的に丸いデザインで柔らかく華やかな石碑に「和」の文字がぴったりですね。
足元に敷き詰めたのは、色々な色が混ざったカラフルなレジンです。砂利とは違って、草が生えたり、減ってきたりしないので、お手入れがかなり楽になります。また、カラフルで明るい印象を与えてくれます。
後ろから見た写真です。後ろもすべてレジンでフラットに仕上げてありますので、とてもお掃除がしやすそうです。
塔婆立ては、土台部分の石を加工して作られたスラブ一体型です。別に塔婆立てを用意する必要がありませんので、すっきりとしたデザインをお好みのお客様にお勧めできます。また、塔婆を低く立てられるので、背の低い洋型のお墓でも、正面から塔婆が見えることがありません。
広い墓所を生かした、素敵なお墓が完成しました!正面から続く滑り止めを施した参道のような石が、広い敷地をより広く見せてくれるような気がします。お客様にも、「きれいな仕上がりにとても満足しています。良かったです!」と、お喜びの言葉をいただきました。
喜んで頂いて、良かったです!
本日もご覧いただきありがとうございました!