「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもので、あの猛暑もかなりやわらぎ、朝晩肌寒いくらいになってきました。

夜よく眠れるようになってきて、少し体調がよくなってきた方もいらっしゃるのではないかと思います。

 

そのお彼岸がもう少しの所までやってきました。

秋分の日をはさんで前後3日間が秋のお彼岸と呼ばれる期間です。

今年は9月20日から26日まで。3連休もありますから、お墓が遠方にある方でもお参りしやすい日まわりではないかと思います。

 

ところで、「彼岸(ひがん)」とは仏教の「波羅蜜」に由来します。

「悟りを開いた」という意味で、対して私たちの住む娑婆は「此岸(しがん)」といって、煩悩にみちた世界とされています。

春分の日と秋分の日は、昼と夜の長さが同じであり、太陽が真東から昇り真西に沈むことから、此岸から彼岸に到達しやすいと言われています。

また、「彼岸」に近くなることから、ご先祖様とも近くなるので先祖供養をするようになったと言われています。

ただ、おもしろいことに、この行事は日本でのみ行われています。(インドや中国でもしないんです!)

日本ではもともと、春は種まき、秋は収穫という節目の季節でした。

今年の豊作を願い、また今年の収穫に感謝する、ということが先祖供養と結びつきやすかったのではないでしょうか。

 

さて、秋分の日ですが、「国民の祝日に関する法律」第2条に「祖先をうやまい、なくなつた人々をしのぶ。」と定められています。

このことから、弊社も所属している(一社)石材産業協会では、秋分の日を「お墓参りの日」として制定いたしました!(日本記念日協会に登録)

 

お彼岸には是非、お墓参りに行きましょう。

 

 〈記:佐野神奈〉