戒名(法名、霊名)彫りと家系図
石材店としての仕事の一つに戒名(法名、霊名)彫りがあります。
静岡県ではほとんどの場合お墓に亡くなった方のお名前を彫るため、どなたかが亡くなるとお名前を彫る仕事を頼まれます。昔からあるお墓だと名前をたくさん彫ってあることもあるので、次の方を彫れなくなることもあります。そんな時は横に「墓誌」を作らせていただくことになりますが、その時にお勧めしているのがご先祖様をしっかり調べることです。やはり、自分が存在するのはご先祖様のおかげでもありますので、自分のルーツでもあるご先祖様のことを知っておくことも必要です。
ご先祖様を調べる方法として
- お墓に刻まれている戒名、死亡年月日、俗名、年齢を調べる
- 自宅の仏壇にあるお位牌、過去帳を調べるお寺の過去帳を調べる(年代順となっているので、死亡年月日と戒名は分かっている状態で調べていただく)
- 除籍謄本、改製原戸籍を役所で取り寄せる(先祖供養をしたいので、さかのぼれる分すべてほしいと頼む)
- 郷土資料としての宗門人別帳や分限帳を調べる
があります。
役所の戸籍を調べると明治20年くらいまではさかのぼれますが、それ以上となるとお寺の過去帳や郷土資料を見るしかなくなります。佐野石材でもこの調査をすることもありますが、一番いいのは自分で調べてみることです。自分で調べていくとご先祖様がどんな人だったのかを少しだけ知ることができます。その知識をもとに今も生きているおじいさん、おばあさんや親せきに聞いてみたください。ご先祖様の面白い話がたくさん出てきます。私も自分の家の家系を調べている時にいろんな面白い話を聞きました。ご先祖様がどんな人だったのかを知ると、お墓参りの時に今までよく知らなかったご先祖様と話すこともできるようになりますので、一度やってみてください。
ちなみに調べ方は本が出ていたりもします。私は行政書士の丸山氏の「家系図を作って先祖を1000年たどる技術」を読んで調べてみました。
この丸山氏のHPには無料の入門編もあるので見てみたらいかがでしょうか?
記:佐野雅基