2019年4月17日(水)曇り

こんにちは!静岡県中部地域で、お墓のお仕事をさせていただいています有限会社 佐野石材の木野です

平成31年3月1日から4日にかけて、第30回技能グランプリが兵庫県で開催されました!

技能グランプリとは、一流の技能士(技能検定の特級、一級又は単一等級の資格を持つ)が、己の技能の一層の向上を目指し、その技を競い合う大会です。

今年は、当社の佐野和弘一級技能士が県大会を見事突破し、県の代表としてこの技能グランプリの全国大会に出場しました!

競技は二日間にわたって行われ、1日目5時間、2日目3時間の計8時間に及びます。与えられた課題に沿って、決められた種類、数の道具のみを使って、すべて手加工で仕上げていきます。1mm差で勝敗が決まるといわれる高い技術に加えて、集中力、忍耐力も問われる厳しい戦いです。

今大会では、硬い御影石ではなく比較的柔らかい中鉱石が使われました。硬い石のほうが加工がしにくいように思いますが、柔らかい石のほうが力加減が難しく、精度が問われる石加工においては、より難易度が高くなります。

参加選手は皆、石加工において熟練の達人たちです。おのずと会場には、緊張感が漂います。当社の佐野技能士も、初めての参加とあって、とても緊張していました。ギャラリーがパーテンションの向こうから見守る中で、集中力を途切らせないようにするのは、とても大変だったようです。

競技終了の合図とともに、拍手が沸き上がり、感動で涙する選手もいたそうです。それだけ、鍛錬を積み上げ、努力を惜しまず練習してきたのでしょう。職人魂を感じます!

大会が終わって、選手の皆さんで慰労会をした際には、石の話で盛り上がったそうです。皆さん、本当に石工の仕事がお好きなんですね。

今回、佐野は惜しくも上位に入ることはできませんでした。全国大会に出るだけでも大変なことですから、充分かとは思いますが、本人は悔しがっていました。

去年の秋から本格的にグランプリに向けての練習を始め、10個ほど練習したけれど、50個練習したというつわものもいたそうで、練習量が違うことに驚き、練習不足を痛感したようです。それを知っただけでも、全国に参加した意味があったと言っていました。

大会を終えて、佐野技能士の言葉です。

「手のとどかない化け物かと思っていた相手と同じ舞台に立てた。そしてそれが、自信になった。また、必ず出て、次はもっと頑張って良い結果を出す!石を叩くリズムが楽しい!自分はこの仕事が大好き!」

 

近年の石材加工では、機械での作業が多くを占めるようになりましたが、伝統的に受け継がれてきた技法を後世に伝えるためにも、また、これからの石材業界の発展のためにも、職人の原点ともいえる高度な手加工の技術を競うこのような大会は大切ですね。

次は2年後です。 期待しています!頑張ってください!和さん!

 

本日もご覧いただきありがとうございました。

(有)佐野石材 木野
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(有)佐野石材 担当:佐野

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