2020年1月22日(水)曇り

こんにちは!静岡県中部地域で、お墓のお仕事をさせていただいています有限会社 佐野石材の木野です。

 

焼津の宗高にある共同墓地で、お墓のリフォームをしたのでご紹介します。

今回のお客様は、お墓が古くなっているのを大変気にされていて、お母様がお元気なうちに思い切って新しくしましょうと、娘さんと一緒にご来店されました。

担当者が見せていただいたところ、古い和型のお墓は痛みが目立ち、苔も多くついていました。

お墓のリフォームは、今ある墓石を利用して新しくする方法と、まったく別の新しい墓石に建て直す方法がありますが、今回は、古いお墓は処分して、新しいお墓を建て直すことにしました。

 

お客様のご希望は、どうせ変えるのならデザイン性の高い斬新なものにしたい、ということでした。お客様が選ばれたのは、インターロック社のプレミアム墓石です。石塔は高さのある位牌型で、存在感のあるお墓です。石塔の下には、美しいレリーフが刻まれ、おしゃれなデザインになっています。

 

工事が始まると、まずは古いお墓を崩して更地にします。そのあとに、ぐり石を埋めてコンクリを打ちます。リフォームの場合でも、通常と変わらず、土台作りからしっかりと作り直します。

土台には、L字型金具をつけて固定します。お隣と近い墓地では、地震による倒壊で隣のお墓を傷つける危険もあります。お墓のリフォームやクリーニングの際には、合わせて免震、耐震の対策をされることをお勧めします。

前字は「永遠の光」です。みんなの未来が明るくなるようにという意味を込めて、この字を選ばれました。当社専属の佐野成風書家の字です。

前字の両脇には、お母さんの名字とお嫁に行った娘さんの名字の両方を彫りました。この先は、娘さん家族がお墓を守っていかれるそうです。

今回リフォームするにあたって、土地のすべてをお墓にはせず、隣の墓地と隙間を空けました。ちょうど人が通れるくらいのスペースを作ったのです。その結果、背面にも入り込むことができ、お墓の周りを一周できるようにしました。敷地面積に対して、お墓は少し小さくなりますが、そのほうがお手入れがしやすくなる利点があります。

墓石背面は、後ろだけ垣根を作る屏風型になっています。ちょっとしたことですが、おしゃれなデザインです。塔婆立ては土台と一体型。塔婆立てを別に設けませんので、すっきりとした印象です。排気口は二か所あり、納骨室の換気も程よくできます。

 

石塔の下には、美しいレリーフが刻まれ、周りのお墓とはちょっと違ったおしゃれなデザインです。実際この墓地の中でも、とても目立つお墓となりました。

拝石にも、滑り止めを兼ねて薄くサンドブラストをかけてあります。

奇抜なデザインではありませんが、おしゃれで美しいお墓が完成しました。

お客様からは、「とても素敵なお墓が完成してとてもうれしいです。」と、とても喜んでいただきました。この墓地では、和型のお墓が多いので、位牌型のお墓は新鮮に見えます。耐震対策もばっちり施した新しいお墓で、ご家族みなさんに笑顔でお参りしていただけたら、うれしいです。

本日もご覧いただきありがとうございました。