2020年4月1日(水)雨

こんにちは!静岡県中部地域で、お墓のお仕事をさせていただいています有限会社 佐野石材の木野です。

藤枝市の栄昌寺で、古いお墓を建て直したお客様がいらっしゃいましたので、ご紹介します!

 

今回のお客様はもともとお墓をお持ちでしたが、汚れも目立ち耐震対策もされていなかったので、思い切って新しく建て直そうと、当社にご相談いただきました。

 

今までのお墓はこちらです↓

昔の職人さんが丁寧に作った和型のお墓ですが、だいぶ汚れが目立っていました。花立ても外すことが出来ないため、水替えも大変だったかと思います。

新しく建て直したお墓がこちらです↓

和の雰囲気を残した位牌型の石塔です。墓誌を右横に配置しました。墓誌を設置することで、たくさんのお名前を彫ることができるうえ、石塔に名前を彫る必要がなくなるため、すっきりとした印象に仕上がります。

石塔の前字は、お客様が古いお墓の字を大変気に入っていて、そのまま使いたいとのご希望でした。そこで、古いお墓の前字をそのまま写し取り、新しいお墓に彫りました。

佐野石材では、専属書家による前字をいくつかご用意し、お客様に選んでいただいておりますが、お客様がお持ちになった字を使わせていただくこともできますし、今回のように、今までの字をそのまま使いたいとのご要望にもお答えしています。古いお墓の前字をそのまま使いたいというお客様は意外と多くいらっしゃいまして、お作りさせていただく機会もよくあるんですよ(^^♪

ちょっとしたご希望でも、担当者にご相談いただければ、出来るだけご要望にお応えできるように努力いたします。

今回は古いお墓を解体して、基礎から作り直しました。ぐり石を埋め込んだ後に鉄筋をます目を組んで配筋します。中央の斜めの配筋は佐野石材の標準施工であり、当社のこだわりです。より、しっかりとした地盤づくりに欠かせません。

配筋が終わると、コンクリートを打ちます。

真ん中の四角い部分は、水抜き穴です。湿度を調整する役目のほか、将来お骨を土にかえす部分でもあります。

土台はL字型金具で補強します。土台部分からしっかり耐震対策をしておくことで、将来起こりうる大地震にそなえます。

石塔の接面には、免震ゲル(安震はかもり)を施工しました。震度7の地震にも耐えうる(メーカー試験による)頼もしいゲルです。佐野石材では、一段目までは標準施工とさせていただいています。

十分な広さのある敷地でしたので、前面には広めの拝み場を作りました。サンドブラストで浅く溝を彫ることで、滑り止め効果もばっちりです。

お客様には「耐震対策もしっかりすることが出来て、安心しました。新しいお墓にしても、今までの前字をそのまま使うことで、これまでと変わらず気持が落ち着きます。」とおっしゃっていただきました。

新しいお墓になって、ご家族皆様気持よくお参りしていただけたら嬉しいです!

本日も、ご覧いただきありがとうございました。