生前にご自分たちのためのお墓を作られました。石種SRG、静岡県藤枝市の最林寺にて。
2018年11月30日(金)晴れ
こんにちは!静岡県中部地域で、お墓のお仕事をさせていただいています有限会社 佐野石材の木野です。
最近は「終活」という言葉を、テレビや雑誌で目にする機会がふえました。ご自分が亡くなったあとのご家族の負担を減らすため、また、残りの人生を悔いなく穏やかに過ごすために、人生の終いに向けて少しずつ準備をすることがそう呼ばれています。
先日、藤枝市の最林寺にお墓を建てられたお客様は、ご年配とはいえ、まだまだご夫婦お二人ともご健在。生前にご自分たちのお墓を作っておきたいとのご依頼でした。
まさに、「終活」ですね!
お客様は、以前から最林寺に墓所を準備されていました。ご自分たちが亡くなった後、お子さんたちにできるだけ負担を掛けたくないので、今回はそこにお墓を作っておこうと思われたそうです。(先々のことまできちんとお考えで、本当に素晴らしいです。立派なご両親をお持ちで、お子様たちはお幸せだなぁと思いました。)
まずは、打ち合わせを重ねていき、具体的なご希望を伺っていきます。お客様のご希望は、横型でそれなりに立派なものにしたいというものでした。完成した素敵なお墓がこちらです!
実際、今回の墓所を担当者が調査したところ、お客様の墓所はかなり広かったことに加え、左右両隣のお宅のお墓も大きく立派なものでした。そこで、左右のお墓に見劣りしない、当社でも最大級の横型のお墓をご提案させていただきました。
まずは、ぐり石を埋め込んで、転圧の作業です。
丈夫なお墓は、丁寧な基礎から!
ここでしっかりと地固めをします。
10mmの鉄筋を15cmピッチのマス目を組んで配筋し、その上からさらに斜めに配筋をします。佐野石材こだわりのこの斜め配筋は、より丈夫な基礎を作ります。
その上からコンクリートを打ちますが、佐野石材では15~20cmほどの厚みのコンクリートを打っています。
土台が組みあがりました。土台の四隅には、L字型の金具を取り付け補強します。赤丸で囲った白く見えるところは、石を加工して作ったほぞの部分です。土台と中台にわずかな凹凸をつけることで、石がずれにくくなり、さらに地震に強くなります。
納骨室には、吸湿効果のある「まほろば」を敷き詰めました。湿気のこもりやすいお墓内部をきれいに保ちます。
石碑の組み立てには、免震ゲル「安震はかもり」を使用しています。佐野石材では、一段目までは標準施工とさせていただいています。
墓誌はステンレスのピンで留め、耐震対策もバッチリです。先日の台風では、この墓誌が倒れるという被害がとても多くありました。つい、石碑のほうばかりに目が行きがちですが、墓誌は平たく薄い場合が多いので、倒れやすく、耐震施工でお作りすることはとても大切です。
花立は、あまり華美でないものにしたいというお客様のご要望にお応えして、小さめの蓮の絵柄を影彫りで彫りました。同じく薄く彫った家紋と並んで、とても品のある仕上がりになりました。
拝み場には、滑り止めに「七宝」の文様を極薄く彫ったものをお付けしました。おめでたいこの柄は、とても人気があります。
両脇の門は、中が小物入れになっています。お掃除道具などを入れておいても良いですね。
また、門の前面には、石碑と同じ石で立体的な家紋をお付けして、より格式高い印象に仕上げました。
石碑にはSRGという、緑がかった落ち着いた色味が美しい石をお選びになりました。きれいなこの石も、当社で人気のある石種です。
そして塔婆立ては、石づくりのものをお付けしています。今回は墓地が広いので、ステンレス製の塔婆立てより、重厚な石づくりの塔婆立てのほうがお墓の雰囲気に合うのではないかとご提案させていただき、お客様にも気に入っていただくことができました。
後ろには、納骨室につながる通気口を二つお付けしています。小さな通気口ですが、効果は抜群!納骨室にこもる湿気を外に逃がします。
派手さを抑えたシンプルな形のお墓ながら、大きく立派な高級感のある仕上がりになり、お客様にも大変お喜びいただけました。
営業担当者も、お客様にふさわしい品のある作りに仕上がり、喜んでいました。
お墓が完成したことで、お客様には、安心してこれからも末永くお元気でお過ごしいただけるのではないかと思います。終活のお手伝いが出来て、佐野石材としてもとてもうれしく思います。
本日もご覧いただきありがとうございました。
(有)佐野石材 木野
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(有)佐野石材 担当:佐野
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