2021年1月27日(水)

こんにちは!静岡県中部地域で、お墓のお仕事をさせていただいています有限会社 佐野石材の木野です。

先日、藤枝市の金毘羅山共同墓地でグランブルーという石を使った、優しい雰囲気のお墓が完成しましたのでご紹介します。

お客様は以前から当社をご存じで、お父さんが亡くなったため、お墓を建てるにあたり当社をお選びくださったようです。打ち合わせにはお母さまと息子さんがご来店されました。

今回お墓を建立する場所は、藤枝市にある金毘羅共同墓地です。アクセスも良く、墓地のすぐ横に駐車場もあるので、とても環境の良い場所です。

 

建立前は、地面が見えないほどの草が生い茂っていました。まずはこの草を何とかしなくてはなりません。工事は、この草をきれいに処理してからスタートします!

 

完成したお墓

全体的に丸みを帯びた優しい雰囲気のお墓です。石塔の丸みに合わせて他の小物も丸く仕上げてあるので、角の無い柔らかい印象です。また、土台部分も角を取って丸く仕上げました。

石碑はグランブルーという石で、青みがかった美しい石です。土台部分は白ぼたんという白っぽい石にしました。土台が白いことで明るいイメージに仕上がりました。

前字は当社専属書家の佐野成風氏の行書です。基本的にお墓をお作りいただくときは、いくつかの字体をご提案させていただいて、その中からお好きなものを選んでいただいています。もちろん、お客様のお持ちになった字体でも作ることが出来ます。ご納得いくまで、打ち合わせを重ねます。

 

土台の裏側には二つの通気口をつけてあります。適度な風を通すことで湿気の溜まりやすい納骨室の湿度を調節します。

また、塔婆立ては「スラブ一体型塔婆立て」です。あらかじめ土台部分に塔婆を立てる加工がされています。通常の塔婆立てより塔婆が低く立てられるので、前から見たときに塔婆が見えることなく、すっきりした印象にできます。

 

工事の様子

生い茂った雑草を処理した後、30センチほど掘ってぐり石を埋め込みます。

 

その後はしっかりとランマーでついて地固めをします。

 

15センチピッチのマス目を組んで配筋した後、水抜き穴の周りに斜め配筋をします。この斜め配筋は佐野石材の標準施工です。佐野石材では、より丈夫なお墓を作るために必要な工程と考えています。

水抜き穴は納骨室と下の地面とをつなぎます。将来お骨を土に返す際にもこの穴を使用します。

 

配筋後は15センチ~20センチほどのコンクリートを打ちます。

 

土台部分はL字型金具で固定します。金具で固定することで、揺れに強いお墓になります。また加えて、浅く溝を彫ったほぞの部分を作り、上に組む石と嚙合わせる工夫もしています。凸凹を嚙合わせることで、ずれを防止します。

 

納骨室にあたる部分を組み立てる際は、L字型金具で固定します。角をきっちり金具で止めてあります。このひと手間で、ただ組み上げただけのお墓より、ずっと丈夫で地震に強いお墓となります。

 

納骨室には、調湿材「まほろば」を敷き詰めました。調湿材を敷くことで、納骨室の湿度を調節し、大切なお骨を守ります。また、見た目にもきれいですね!

 

石塔の設置には、免震ジェル「安震はかもり」を施工します。小さなジェルですが、メーカー試験で震度7まで耐えるという優れものです。

佐野石材のお墓は、出来うる限りの耐震対策を施しています。これから末永く、お墓を大切にしていただき、安心してお参りしていただくためにも、地震に強いお墓づくりは大切だと考えています。

工事を終えて

綺麗に完成したお墓を見て「思った以上の出来栄えで、うれしいです。費用を抑えながらも、丈夫できれいなお墓を作っていただいて良かった!」と大変喜んでいただきました!

お客様にご満足いただけるお墓を無事お引渡し出来て、私たちも大変うれしく思いました。

本日もご覧いただきありがとうございました!