こんにちは!静岡県中部地域で、お墓のお仕事をさせていただいています有限会社 佐野石材の木野です。

先日、優しい雰囲気の素敵なお墓が完成しましたので、ご紹介します!

 

ご依頼~打ち合わせ

今回のお客様は、お母さまがお亡くなりになり、新しくお墓を建てたいと、ご来店してくださいました。

亡くなったお母さまはご家族様にとって、家族の中心であり尊敬できる大切な方でした。そんな最愛のお母さまのために良いものを造りたいというご家族様の想いは強く、担当者としても、そのお気持ちを一番に考えながらご提案をし、少しづつ形にしていきました。

完成までに何度も担当者と打ち合わせを重ね、お母さまへの想いやお好みの色やデザイン、また、ご予算などを伺っていくうちに少しづつイメージを固めていきました。

そうして完成したのが、こちらのお墓です!↓

石塔の形は、曲線を使ったデザインで優しい雰囲気にしました。また、合わせる小物も丸みを帯びた柔らかさが特徴的です。一つ一つのパーツは個性的ですが、全体のバランスでは統一感を感じられるお墓に仕上がりました。

石の種類は、「北欧蘭宝」です。茶系にのブルーのキラキラした石が混ざった美しい石です。優しいお母さまにふさわしい、温かみのあるお墓になりました。

 

工事の様子

基礎は、30センチほど掘ったあとぐり石を埋め込み、15センチピッチのマス目を組んで配筋しています。真中には水抜きのためのコンクリートを打たない部分を造っています。この部分だけ大地と繋がっており、将来お骨を土に返す部分としても使います。

この水抜き部分を囲うように斜めに配筋するのは、佐野石材の標準施工であり、より頑丈な基礎のための当社のこだわりでもあります。

 

配筋後のコンクリートは15センチ~20センチほどの厚みを持たせて打っています。大切な基礎は、より丁寧に工事します。

 

土台の石と石との接着面は、L字型金具で固定します。金具でがっちりと固定することで、地震に強いお墓になります。

 

↑納骨室には調湿材「まほろば」を敷いています。また後方には二つの換気口を設けています。納骨室のお骨を湿気から守ります。

 

石塔の接着面には、免震ゲルの「安震はかもり」を施工します。震度7にも耐えるという(メーカー試験による)小さくても頼もしいゲルです。

佐野石材では、一段目まで標準施工としています。大きな地震が来た時に、大きく重いお墓が倒れてしまっては大変です!佐野石材では、出来る限りの耐震免震対策をご提案し、おススメしています。

 

前字の「和」はお客様ご自身が書いた字をお持ちいただきました。

佐野石材では、基本的に当社専属書家の佐野成風氏の字を使っていますが、お客様のお持ちになった字を使わせていただくことも出来ます。打ち合わせの際にご遠慮なくお申し出ください。

土台部分は、薄紅石664です。石塔に使った北欧蘭方と相性の良い白っぽい茶系の石です。全体的に明るい色の石を使うことで、優しい雰囲気になりました。

 

塔婆立ては「スラブ一体型」を選びました。土台部分に塔婆を立てる加工があることで、別に塔婆立てをつける必要がないうえ、前から見たときに背の低い洋型の石塔から塔婆が飛び出て見えることも無く、すっきりと見えます。

 

お客様には、「イメージ通りの素敵なお墓が完成して、とても嬉しいです!」と大変喜んでいただきました。喜んで頂いて良かったです!

 

本日もご覧いただきありがとうございました。