宮城県産の日本の銘石 伊達青御影石(だてあおみかげいし)
いろいろな石の採石現場(丁場)を紹介するコーナーです。今回ご紹介する銘石は、宮城県産出の「伊達青御影石(だてあおみかげいし)」です。
石の目が細かいことから「伊達青糠目石(だてあおぬかめいし)」とも呼ばれます。「幻の超糠目石」と言う人もいるくらい、細かい目をしています。特徴は、青みの深いこと!見ていると、きりっとした青さにどんどん目を奪われていきます。「斑(ふ)」や「牡丹」と呼ばれる黒点と白点のまだら模様の濃淡もとても美しくて上品ですね。
【切り出した石】
【磨くとこんなに青くなります!】
比較的新しい石種ですが、基本はグレーの色目ですので、関東から中部にかけて人気があり、静岡県中部地方の墓地でもよく見かけます。伝統的な和型の石塔が人気ですが、洋型石碑にしても合いますよ!!
【伊達青御影石を使った洋型石碑】
丁場は福島県との境に近いところにあり、こちらも日本の銘石といえる「磐梯(ばんだい)みかげ」や「吾妻(あづま)みかげ」が採れる山と同じ山系です。福島県から続く場所で、良い石材産地であることがうかがえます。
【丁場のようす】
ここでご紹介しましたが、この石材は現在、取扱いが不安定な状態です。「ぜひこの石でお墓が建てたい!」という方は、まずお問い合わせください!
伊達青御影石の特徴
産地:宮城県
見掛け比重:2.65t/m3
吸水率:0.32%
圧縮強度:129.39N/m㎡
(「日本の銘石 東日本版」インデックス編著より)