福岡県産の日本の銘石 内垣石(うちがきいし)
いろいろな石の採石現場(丁場)を紹介するコーナーです。今回ご紹介する銘石は、福岡県産出の「内垣石(うちがきいし)」です。
内垣石が採れるのは、福岡県京都郡みやこ町犀川。
【丁場のようす】
町の名前が、とても雅で高級そうなイメージが・・・その通り、内垣石は日本国産の石材の中で最高級と言っても過言ではありません!
内垣石は、大正時代に採掘が始まった、比較的歴史の新しい石ですが、特徴はなんといっても耐久度の強さ! 色は青みがかったグレー、石目は粗すぎず細かすぎない目で親しみやすい外見すが、大変丈夫な石です! 最近、福岡から藤枝にお引っ越しした内垣石のお墓がありますが、80年前のものにも関わらず、欠けも無くツヤも残っていました。すごいことなんですよ!
【採掘元の社長様家のお墓です。オール内垣石!しかも尺7寸(51.5㎝)角の石塔。すごく立派なお墓です!】
大変硬くて磨きのツヤが良く、その上水も吸いにくい内垣石。ただ、硬いだけではここまで経年変化には強くはないので、「粘り」があるため長持ちするのではないかと思われます。
【耐久度の高い内垣石】
さて、この「粘り」。石が納豆のように「ねばる」わけではありません。説明が大変難しいのですが、実際に石の加工をしている方が感覚的に取得している表現のようで、詰まっているとか密度が高いというようなことも含まれているようでっす。(説明になっていなくてすみません・・・)
こんな感じですから、風雨にさらされるお墓にも最適!!
採掘量が少なく、大変希少価値の高い石ですが、良い物が採れるまで、少し待つほどの価値があります! 佐野石材にも展示品がありますので、是非本物をご覧ください!!
内垣石の特徴
産地:福岡県京都郡みやこ町犀川内垣
見掛け比重:2.65t/m3
吸水率:0.14%
圧縮強度:171N/m㎡
(日本石材産業協会調べ)
佐野石材での内垣石の制作事例
石碑:福岡県産「内垣石」 外柵:茨城県産「やさとみかげ」
どちらも石質は硬く、磨くと光沢がよく艶もちのよい石。水鉢には蓮の花を立体彫刻