佐賀県産の日本の銘石 七山みかげ(ななやまみかげ)
いろいろな石の採石現場(丁場)を紹介するコーナーです。今回ご紹介する銘石は、佐賀県産出の「七山みかげ(ななやまみかげ)」です。
佐賀県唐津市といえば、唐津焼、呼子のイカ、そして三大松原の一つ「虹ノ松原」! 七山みかげは、そんな唐津の中心部から車で30分ほどの七山村・天山(てんざん)で採掘されます。
【丁場のようす】
「玉石(たまいし)」と呼ばれる巨大な石ころの状態で土の中に埋まっています。
【玉石の状態で埋まっています】
天山は「天川さんの山」という意味で、現在3社が石を採掘しており、同じ山から採れる天山石でも少しずつ特徴が違うようです。見学させていただいた七山石材さんが採掘する七山みかげは、他の2社より青みが強いグレーの石です。
【丁場を案内してくださる、七山石材社長の麻生雄一さん。実は歌手でもあるそうです!!】
石の目の大きさは「中目」。中目と言っても、石目としては大きめなので、面積の広い石碑などに向いています。親しみやすいグレーの色をしており、とても硬くて水にも強いので、墓石として九州で広く使われています。
国産の石に注目が戻ってきている今、オススメしたい石の一つです!
七山みかげの特徴
産地:佐賀県唐津市
見掛け比重:2.69t/m3
吸水率:0.09%
圧縮強度:1,981kg/m㎡
(七山みかげはデータがないため、同等の性質の天山石を参考にしました)