北木石/岡山県産の日本の銘石

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岡山県産の日本の銘石 北木石(きたぎいし)

いろいろな石の採石現場(丁場)を紹介するコーナーです。今回ご紹介する銘石は、瀬戸内三大銘石の一つにも数えられる、岡山県産出の「北木石(きたぎいし)」です。

同じ岡山県でも、「万成石」は岡山市内の丁場ですが、北木石は広島県との境の笠岡市に属する瀬戸内海の島、その名も北木島で採れる石です。笠岡港からフェリーで約50分。漁業と石材業が盛んな島です。

さあ丁場です!北木石は山を掘り下げて採掘していきます。その深さ、現在なんと70m超!!

【大迫力!】

ビルにすると17階建てほどになるそうです。そんな危険な場所で、毎日石を採る。命がけで採った石がお墓になります。

その北木石ですが、白を基調として中目・瀬戸白・瀬戸赤・サビ石の種類があり、現在はほとんどが中目です。白系なので、関西以西の方、墓相のお墓を建てる方に人気があります。

【きれいな白い石です】

また、最盛期には150社もあった採掘業者が今はほぼ1社になっていますが、そちらから採れる石は、吸水率が比較的高いにもかかわらずサビや変色が少ないという、島の中でも大変希少な石となっています。

北木石使用の一番のものといえば、靖国神社の大鳥居でしょうか。現在は建て替えられていますが、昭和8年に奉納されたものは重量50トン! これを北木島から東京に運んだそうです。その当時の記録にも「大変苦労した」とあるそうですから、本当に大変だったのでしょう。現存するものは、大阪城桜門の石垣や明治神宮等。北木石を探して東京や大阪を歩くのもいいかもしれませんね。

北木石の特徴

産地:岡山県笠岡市北木島

見掛け比重:2.63t/m3

吸水率:0.23%

圧縮強度:158.73N/m㎡

(財団法人建材試験センター調べ)

北木石を使用した石造物

墓石:豊臣秀吉、東郷平八朗、江戸川乱歩 他

建築物:大阪城桜門、明治神宮(神宮橋他)、日本銀行本店本館、靖国神社大鳥居(現在は撤去)他

TEL 0120-998-683


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