石川県産の日本の銘石 日華石(にっかいし)
いろいろな石の採石現場(丁場)を紹介するコーナーです。今回ご紹介する銘石は、石川県産出の「日華石(にっかいし)」です。
石川県小松市では、別ページでご紹介しています「滝ケ原石」を含む数種類の凝灰岩が採掘されてきました。その滝ケ原石の丁場から東へ車で30分ほどの所に日華石の丁場があります。地名をとって「観音下石(かながそいし)とも呼ばれます。現在1社が採掘しており、横穴で奥の方に掘っていく滝ケ原石と違って上から垂直に掘っていきます。
【数十メートルの切り立った壁になっている丁場】
黄色い石の色がほんのりとした温かみを感じさせます。
【黄色い色味が人気!】
この石は多くの凝灰岩と同じく建築材の使用が多いですが、代表的な所は国会議事堂の2階廊下の壁!実は皆さんニュースなどでよく見ている所!?かもしれません^^(国会議事堂は使われている約40種類の石がすべて国産で「石の博物館」と呼ばれています!)
他に、加賀前田家の当主が建てた「旧前田侯爵邸洋館」、武庫川女子大学の甲子園会館(旧甲子園ホテル)などの壁や柱にも使用されています。
【旧前田家洋館(現在休館中)】
さらに、修復材料として平城京や高松塚古墳にも使われているとか! やはり加工しやすくて耐久性のある凝灰岩は建築物に最適のようですね。この辺りではなかなか見かけないので、北陸に行かれた時は是非見てみてください!
日華石の特徴
産地:石川県小松市
見掛け比重:-
吸水率:-
圧縮強度:-
日華石を使用した石造物
建造物:国会議事堂、旧前田侯爵邸洋館、旧甲子園ホテル、小松市内の居宅の門・塀 他